目次
はじめに
皆さんこんにちは、卯月ユウトです。
今回紹介する本は、TikTokなどのSNSで小説紹介クリエイターとして活動されているけんごさんの『けんごの小説紹介 読書の沼に引きずり込む88冊』です。
感想
この本では、大きく
- 胸が締め付けられる物語
- 背筋が凍る物語
- 言葉を失う物語
- 脳裏に焼きつく物語
- 魂が揺さぶられる物語
という5つのテーマに分けて、新旧やジャンル問わず多種多様な88冊もの小説が紹介されています。
私は自分で本を選ぶと、どうしても恋愛小説や「切ない物語・泣ける物語」と謳われている作品に偏りがちになります。特にホラーやサスペンスといったジャンルに分類される作品は読んでこなかったと思います(苦手意識があり本能的に避けてきたのでしょう)。
ですが、けんごさんの小説紹介の文を読むと、そういったジャンルの本も「読んでみたいな」と自然に思ってしまうのです。そう思わせるけんごさんの言葉選びに脱帽です。
章の最後に差し込まれているコラムも非常に良いなと感じました。特に、2章の後の『「毒書家」にはなりたくない』というコラム。けんごさんが小説を紹介する上で大切にしていることを書かれて、(烏滸がましいですが)私のスタンスとも近しいもの感じ共感できました。
私はこのブログで本のレビューをする際、『作品を否定しない』ことを心がけています。何冊、何十冊と読んでいれば自分に合わない作品とも出会うのですが、だからといってその作品を貶したりその作品を読もうとする人を止めるようなことを書いたりしてはいけないと思うのです(その人にとってすごく気に入る作品かもしれませんし)。
↑できていなかったらすみません
非常に貴重な東野圭吾さんへのメールインタビューや凪良ゆうさんとの対談も読むことができ、満足です。
この本を読んだことでまた読書に対する熱が上がってきたように感じます。
さいごに
ここまで、けんごさんの『けんごの小説紹介 読書の沼に引きずり込む88冊』の感想を書いてきました。
読書を始めてみようかなという方や、次に読む小説を探している読書家の方などにはとても参考になる一冊だと思います。
それでは、また。