卯月ユウトの読書日記

読んだ本を記録する、読書好きの交流の場です。

好きで溢れたありのままのエッセイ -「帆立の詫び状 てんやわんや編」新川帆立 著

目次

はじめに

皆さんこんにちは、卯月ユウトです。

今回取り上げる本は、作家・新川帆立さんのエッセイ『帆立の詫び状 てんやわんや編』です。

新川さんは第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビューされた人気作家の一人です。この本は、デビューからのおよそ一年の間に幻冬舎Plusで連載されたエッセイに加筆修正の上刊行されたものです。

それでは、感想に移っていきたいと思います。

感想

アメリカ生活、ディズニー愛、ガチャピン愛などなど多岐にわたるエッセイで、まさにてんやわんやといった感じでした。にも関わらずとっ散らかることなく、しっかりと一本の筋が通っているように感じられました。

色々な好きなものについて書かれていますが、特に深い愛が滲み出ていたのはバッグについて。趣味を通り越して生きがいにすらなっているバッグ愛については、ちょっと引きつつも面白いなと思って読みました。

私はバッグについてはそれほど知識はないけれど、音楽に関して(特にback number)は同じくらいの熱量の文章を延々と書き続けられるかもしれません笑

 

他に特に印象的だったのは、“悪意のないおじさん”のエピソードです。

これからも同じように中高年の男性に悪意のない無神経な物言いをされる機会があるかもしれません。その時にはぜひ「うるせー!」とパワフルに乗り切っていただきたいですし、私はそのような“悪意のないおじさん”にならないよう気をつけなければなと思いました。

 

 

ちなみに私、新川さんの著作は『競争の番人』シリーズ、『先祖探偵』など購入したもののまだ読めておらず……という状況でして(ドラマは見たのですが)。このエッセイを読んだことで、積読本も早く味わいたいなという思いになってきました。

 

さいごに

ここまで、新川帆立さんのエッセイ『帆立の詫び状 てんやわんや編』の感想を書いてきました。新川さんの「好き」で溢れた赤裸々に綴った文章は面白く興味深くて、非常に楽しみながら読むことができました。

それでは、また。