目次
はじめに
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
2025年初めて取り上げる作品は、知念実希人さんの『密室のパラノイア 天久鷹央の推理カルテ 完全版』(シリーズ3作目)です。
なお、先日からテレビアニメ『天久鷹央の推理カルテ』が放送開始となりました。1月5日より各種プラットフォームでも配信されますので、ぜひ原作とアニメを併せてチェックしてみてください。
↓先日公開した2作目の記事はこちら
感想
今作も鷹央と小鳥遊のコンビが
- 閃光の中へ
- 拒絶する肌
- 密室で溺れる男
という3つの謎に挑んでいます。
『閃光の中へ』と『拒絶する肌』は短編で、かなりサラッと読めました。どちらの謎の真相も私自身聞いたことのある疾患ではありましたが、そんな症状もあるのかと驚かされました。
今作では大きな出来事として、小鳥遊に派遣元の『純正医大医局』から突然「純正医大に戻れ」との通達が届きます。その理由を調べると、小鳥遊の先輩医師である桑田清司が殺人事件の容疑者になり勤務ができず、その穴を埋めるために呼び戻されたということがわかります。
その殺人事件とは、清司の兄である桑田大樹が密室で溺れ死んでいたというもの。これが、 Karte3の『密室で溺れる男』です。
鷹央は小鳥遊を天医会病院・統合診断部に残すため、必死にこの事件の真相に迫ろうとします。日々、小鳥遊のことを「小鳥」と呼び、研修医の鴻ノ池舞とともにからかっている鷹央でしたが、小鳥遊がいなくなるということを知った時にはかなり取り乱していました。
鷹央が小鳥遊のことを信頼していることの表れで、いわゆる「ツンデレ」な態度をとる様子は読んでいて面白かったです。
鷹央は密室殺人の謎を解くことができるのか、小鳥遊は残れるのか。ぜひ実際に読んで確かめてみてください。
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さいごに
ここまで、知念実希人さんの『密室のパラノイア 天久鷹央の推理カルテ 完全版』の感想を書いてきました。
今作ではなかなかにヒリヒリする展開があり、鷹央と小鳥遊の信頼関係もよく見られた一冊でした。シリーズはまだ10冊以上あります。2025年も引き続き天久鷹央シリーズを読み進めていきたいと思います!
それでは、また。