目次
はじめに
皆さんこんにちは、卯月ユウトです。
今回取り上げる作品は、知念実希人さんの『サーペントの凱旋 となりのナースエイド』です。こちらは、2024年1月〜3月に日本テレビ系列で放送されたドラマ『となりのナースエイド』の書き下ろし原作小説の続編です。
感想
前作の『となりのナースエイド』は読んでいたのですが結構内容は忘れてしまっていて、今回改めてサラッと読んだ上で『サーペントの凱旋』に入りました。
記事の日付によると前作を読んだのは1年前……そりゃ忘れるだろうよ……。『サーペントの凱旋』を読む前にサラッと読み返してみましたが、上記記事のタイトル通り大きな謎が残された状態で終わっていました。
満を持して発売された続編『サーペントの凱旋』の舞台は前作から3年後の星稜医大統合外科。主人公の桜庭澪は、オームスのテストオペレーターを務めています。
一方、日本の医師免許を剥奪された天才外科医・竜崎大河は3年間行方をくらませていましたが日本へ帰国し澪と再開。二人が再びタッグを組み、急速に増大する腫瘍の謎に迫ります。その真相には非常に驚きましたが、前作で消化不良感をもたらしていた謎が解明されて読了後は非常にスッキリしました。
二人が力を合わせた最後の手術シーンは読み応えがあり、手に汗を握りながら一気に読んでしまいました。
テレビドラマ『となりのナースエイド』のオリジナルキャラ・猿田も登場しています。なんだかドラマよりもカッコいい人になってました……笑
医者である知念さんならではのリアルで緊迫感のある手術シーンがある一方、裏の社会の人々(ヒットマンなど)が出てきたりアクション作品ばりに派手なシーンもあったりと対比がなんだか面白いです。登場人物たちの会話も軽快な感じで楽しいです。知念さんの小説が読みやすい所以はこういった“適度な軽さ”があるところだと思います。
単純に読み物として面白いだけでなく、リスクのない治療などないこと、リスクとベネフィットとをきちんと理解する必要があることなど、重要なメッセージも込められているように感じました(例・HPVワクチン忌避)。
今作に出てくるマスコミは割ときちんとしてて良かったです。
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さいごに
ここまで、知念実希人さんの『サーペントの凱旋 となりのナースエイド』の感想を書いてきました。
なお、2025年1月11日には『となりのナースエイドSP 2025』が放送予定となっています。そちらも楽しみにしたいと思います。
それでは、また。
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