卯月ユウトの読書日記

読んだ本を記録する、読書好きの交流の場です。

瑞々しく爽やかな日常系ミステリ -「早朝始発の殺風景」青崎有吾 著

目次

はじめに

皆さんこんにちは、卯月ユウトです。

今回取り上げる作品は、青崎有吾さんの『早朝始発の殺風景』です。この作品は、2022年にWOWWOWで連続ドラマ化された人気作です。

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感想

この作品は、

  1. 早朝始発の殺風景
  2. メロンソーダ・ファクトリー
  3. 夢の国には観覧車がない
  4. 捨て猫と兄弟喧嘩
  5. 三月四日、午後二時半の密室

という5篇の青春密室劇 (+エピローグ) が収録された短編集となっています。

 

どのお話も30〜40ページほどなので、かなりサクッと読めました。

それぞれ日常の謎を解き明かしていくミステリで、その謎が解明されると「ああ、そういうことか!」とそれまでの描写の意図がわかりスッキリとします。基本的に登場人物たちの会話ベースで進んでいくのですが、些細な一言一言に注目し謎を自分なりに推理しながら読むのが非常に楽しかったです。

個人的には「メロンソーダ・ファクトリー」と「三月四日、午後二時半の密室」の二篇が特に好みでした。

 

読後感は全体的には爽やかなのです。が、さすがに加藤木と殺風景(苗字だったのか!と驚いたのは言うまでもなく)のエピローグはなかなか……。

皆さんぜひ実際に読んで確かめてみてください。

 

ぜひ他の作品も読んでみたいですし、ドラマの方はAmazon Primeで配信されていたのでこれから観てみたいなと思っています。

 

 

さいごに

ここまで、青崎有吾さんの『早朝始発の殺風景』の感想を書いてきました。

短編集なのでスキマ時間に読むのにもちょうど良く、学生の方で朝の読書用や社会人で休憩時間などに読む本を探している方に勧めたい一冊です。

それでは、また。