目次
はじめに
皆さんこんにちは、卯月ユウトです。
今回取り上げる作品は、第34回鮎川哲也賞を受賞し2025年本屋大賞にもノミネートされている山口未桜さんのデビュー作『禁忌の子』です。
2025年本屋大賞については下記の記事でまとめていますので、ぜひ併せて読んでください。
感想
救急医の主人公・武田航のもとに搬送されてきたのは、自分と瓜二つの身元不明の溺死体『キュウキュウ十二』。彼はなぜ死んだのか? そして自身との関係は一体なんなのか?
航は旧友で医師の城崎とともに自身のルーツの調査をする、というお話。
医療の専門用語も出てきますが、きちんと注釈がされていたのでスラスラと読むことができました。私が知念実希人さんファンで医療ミステリーに慣れているからかもしれませんが……(多分、誰しもが読みやすいはずです)。
遺体の身元の謎、主人公自身の出生の謎、次々と起こる事件との関連など、物語がどんどんと展開されていくので退屈する暇がなくあっという間に読み切ってしまいました。
⚠️以下ネタバレを含みますのでご注意ください!
タイトルである禁忌の子というのは、武田航とキュウキュウ十二が瓜二つだということでこの二人のことだとばかり思っていたのですが、それ以上の想像を超えたまさかの真相が隠されており、非常に驚くと共にこの物語にこれ以上ふさわしいタイトルはないな、と唸ったものです。
航と瓜二つの人物(キュウキュウ十二=中川信也)の過去のエピソードになったとき、胸がギュッと締め付けられるような心地がしました。人生がまるで異なってしまったのは本当に紙一重の違いで、子供は産まれてくる場所を選べないのだということを突きつけられました。
全編を通して不妊治療に関する描写がとても細かくされていて興味深く、子供を持つこと・育てることの責任というものを考えさせられる物語でした。
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さいごに
ここまで、山口未桜さんの『禁忌の子』の感想を書いてきました。
読書メーターやSNS等で話題になっているのも納得ができる、非常に楽しめる一冊でした。
それでは、また。
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