目次
はじめに
皆さんこんにちは、卯月ユウトです。
今回取り上げる本は、七月隆文さんの人気シリーズ最新刊『ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)7』です。ちなみに、前作『ケーキ王子の名推理6』は当ブログでも感想の記事を書いていますのでこちらも併せてぜひ↓
感想
私が7巻が出ることを知ったのは著者の七月さんのこちらのポスト。
『ケーキ王子の名推理』の最終巻に着手。ずっと読んできてくれた読者のために、しっかりと最高のラストをお届けしたい。
— 七月隆文 (@nanatsuki_t) 2023年12月24日
メリークリスマス!🧑🎄🎄 pic.twitter.com/WFhY1HfCFm
このポストを見た当時「さ、最終巻!!!???」となっていたのが昨日のことのように思い出されます。
そしてついに発売を迎え、同じく七月さんの新作『天使の跳躍』と共に購入。他に読んでいる作品があったにも関わらず、爆速で読んでしまいました(読了日は8月31日)。
(以下ネタバレ注意)
未羽は受験に専念するため大好きなケーキ屋のバイトを辞め、一方の颯人は世界大会のためにパリへ。それぞれの未来へ踏み出し合えない日々が続きます。
今作では他にも青山とカロリーヌの結婚や、未羽の親友・悠希の新たな出会いなどたくさんのエピソードが。どれも素敵で面白かったですが、やはり未羽と颯人が互いに迷惑だろうと連絡を控え寂しさが募っていく様子がなんとも言えない気持ちに。あの冷酷王子がここまで甘々になるとは誰が想像したか……。
終盤、模試のタイミングで颯人に会いにパリへ発つ未羽、大会直前に失踪して未羽に会いに羽田へ向かう颯人。超ビックスケールな入れ違いに二人らしいなと微笑ましさも感じつつ、さすがに人騒がせ過ぎるだろ!と言いたくなりました。
最終的に颯人はコンクールで優勝(ライバルのフランスが失格になったためではあるが)、未羽と颯人は結ばれるというハッピーエンドで大団円!
ですが、いささか駆け足すぎたのではないかとも。もう少し一つひとつのエピソードを味わっていたかったな……というのが正直なところです。
エピローグでは、第1巻の未羽と颯人の出会いを思い出し、また改めて最初から読みたいと思わされました。
さいごに
ここまで、七月隆文さんの『ケーキ王子の名推理 7』の感想を書いてきました。
中学生の頃から読んできたシリーズが終わってしまうということで、読了後もなんだか少し寂しい気持ちが残っています。スピンオフ作品等を書いてくださったら嬉しい限りです。
それでは、また。