目次
はじめに
皆さん、明けましておめでとうございます(遅い!)。前回の更新からすっかり時間が経ってしまいました……。というのも、私は今年度で専門学校を卒業し、就職するという段階でして。無事に内定をいただきまして、その企業の研修がすでに始まり忙しく読む時間が確保できなかったのです。年末年始で久しぶりに時間ができたので、積読本を読んでいるというわけです。
そして今回は、医師でもある小説家・知念実希人さんがコロナ禍を描いた小説「機械仕掛けの太陽」の感想を書いていきたいと思います。
感想
この本の感想は「リアルだな」の一言に尽きます。
ブログのタイトルにもした通り、実際のコロナ禍の時系列(ノンフィクション)に合わせて医療現場で働く
この3人(フィクション)の視点で描かれた半ノンフィクション小説です。読んでみて思うのは、こういう人たちって日本全国の至る所に、自分のすぐ近くにもいるのだろうなということです。
先日インフルエンザの予防接種を受けにかかりつけの医院に久しぶりに行った時、防護服を身につけた看護師の方が駐車場の車にいる発熱患者の検査をしていたことを思い出しました。年末年始が過ぎ、成人式がありと新型コロナウイルスが世間の人々の意識から薄れつつある今でも、懸命に戦ってくれている医療従事者はたくさんいるのです。そういった方の負担を減らすためにも、しっかりと感染予防はしないといけないなと改めて思いました。
もちろん、過度に自粛するべきだとは私は思いません。飲み会をしたって、旅行に行ったって、やりたいことをやればいいでしょう。私自身、音楽ライブに足を運んだり、同窓会に参加したりはしていますから。QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を維持するためにも、そのような楽しみは必要不可欠です。
しかしながら、作品内で描かれているような医療従事者への差別・偏見・脅迫を含んだ反コロナ、反マスク運動はやめてほしいです。一方的・攻撃的に煽動するのではなく、きちんと議論していくことでしかコロナ禍の出口は見えてきません。
※初版のためか、一部 誤字・誤植がありました。ちょっと残念です。修正されますように……
さいごに
ということで、今回は知念実希人さんの「機械仕掛けの太陽」の感想を書いてきました。
医療現場でどんなことが起きていたのか、起きているのかが、現役医師によって非常にリアルに描かれた良い作品でした。
それでは、また次回の記事にて。
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